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学力低下を考える

 7月31日の朝刊によると、「全国学力・学習状況調査テスト(4月20日実施)」の結果が発表され、基本の図形問題で小6当時と同様に、中3になっても同じ間違いをする生徒が目立つなど、つまずきが克服できていない実態が明らかになった。
 さらに民主党政権下で抽出方法に変更されたことから、市町村別や学校別のデータ比較ができなくなり、平均正答率の低い自治体に教員を重点配置したり、学級ごとにきめ細やかな指導が行えなくなった。また今回、抽出に漏れた学校の6割にあたる小中学校の生徒約89万人も希望参加方式で参加したが、希望の場合、学校などで独自採点・分析をするため、正確なデータの把握は難しくなる。以上は記事からの内容だ。

 私が教師として、教えるという業に関わって、約4ヶ月が過ぎた。これまでも、発達的、生活環境的、時間的にハンディのある少年達の学習や進路指導などに一部分、特殊に関わってきた。不遇な家庭に育ち、時計の読めない子どもに、少ない時間内にアナログの時計の見方を教えたこともある。そのようなことがあったものの、多数の一般学生たちに教えたのは今春が初めてだ。専修学校の先生に言わせれば「安心して心を許せる先生」らしい。ほめられても全然嬉しくはない。逆に暗たんたる気持ちになるだけだ。

 18歳はさまざまだ。優れた才能を持ち、マイクロソフト社の入社試験をいとも簡単に解いていく頭の柔軟な男子生徒(大学に通わせないのは日本の罪)もいれば、一方、自ら「ゆとり教育世代」と名乗り、「数学は苦手です。」と悲痛な叫びをあげる生徒もいる。「高校では数学は選択制だったから・・」とつぶやく。

 小数点の位取りができない、割り算を、分数にして掛け算にすることも、困り顔で???と反応する。素直に「わかりません。教えてください。」という生徒には、小学生に戻って教える。ここで私は大いに疑問を感じるのだ。この青年は、これまでの学生人生の中で、なぜ、どうして、今、講師である私に質問したのか?という大問題だ。

 小学校の先生は、わからない子に教える気が無かったのか。それとも、わかっていない、と言う事実さえも把握していなかったのか?中学の先生は補習授業をするだけの余裕も無かったのか?高校の先生は、冷たく役所のように単位を落としてきたのだろうか。

(続く)
 

2010.08.02(月曜日)   カテゴリー スタッフブログ | コメントはありません »